再就職詐欺とは
役員募集などの広告を出し、採用するが準備金や役員共済金等の名目で金銭を詐取する詐欺です。
再就職詐欺の特徴
失業者や定年退職後の再就職希望者を狙い、役員や幹部候補の募集をかけ、面接時に相手の資金状況を探り、資金があると判断したら役員として迎えたいなどと言い、共同出資を持ちかけたり、新会社設立のための準備金や役員互助会費等を請求する。しかし、会社は存在していなかったり、出社するが仕事がなく給料は支払われない、さらに、会社から名義を貸してほしいといわれ自分名義で商品を購入され、その後ローンを自分で払い続けなければならなくなったケースもある。
再就職詐欺の事例
再就職詐欺の事例を紹介。
「役員として迎える」、中高年者狙った詐欺事件
実際の事件
「再就職話で詐欺の疑い、被害1億超か」
(引用:四国新聞2008/2/4)
中高年者に「会社の役員として迎える」などと再就職話を持ち掛けて現金をだまし取ったとして、4人を逮捕した。
経営実態はなく、再就職を望む中高年者60人以上から計1億円を超える金を詐取したとみている。
調べでは、2002年3月-06年5月、複数の架空の会社名で、新聞に「幹部社員募集」などと再就職希望者を対象にした求人広告を掲載。応募した千葉県船橋市の男性ら4人に「役員として採用するので、互助会への入会が必要。入会金は1口70万円だ」などとうそを言い、現金計約500万円をだまし取った疑い。
詐欺被害報告 再就職詐欺
情報提供:T.I.U.総合探偵社 (相談者許可)
幹部候補として採用され準備金を渡すが、会社はなく担当者とも連絡がとれない。
退職後、再就職先を探していたとき、新聞広告で幹部候補募集の記事を見て応募しました。面接を受け採用されましたしたが、その際、新会社設立の為の準備金が必要であると言われ300万円を会社に渡しました。
しかし、その後何の連絡もないので不審に思い面接時の担当者に連絡したが不通となっていて、会社にも連絡をとろうとしたがそんな会社はないと言われてしまいました。
特徴(再就職詐欺)
退職者を狙い、幹部候補の募集をかけて採用するが、会社設立の準備金と称して金を取るが、その後、行方をくらます。
アドバイスと解決までの道程
企業を舞台にした詐欺の場合、基本は商業登記簿謄本などの資料です。この商業登記簿謄本の情報はT.I.U.総合探偵社の840円プランで十分対応が出来ます。
そして、重要なのがきちんと現地を見ること、そして、金銭の授受を確認できる振り込み明細や預り証、領収証などをきちんと保管することです。
本件のケースでは、担当者自身、単独の詐欺行為でしたので、各種聞き込み調査と情報収集によって、本人特定が完了しました。登記簿上存在する休眠会社を使っての行為でしたので、その事実立証を行うことで、そもそも実存しないペーパーカンパニーを悪用し、金銭詐取を行った事実を立証する事ができました。
本件では、刑事告訴などは目的とせず、金銭被害の回復に主眼が置かれていましたので、相手側の申出により当事者間での示談が即日で成立し、完了となりました。