融資詐欺・貸します詐欺とは
融資をするように装い先に支払いを要求し金銭を騙し取る詐欺です。
融資詐欺・貸します詐欺の特徴
チラシやダイレクトメール、一部の雑誌広告欄等で勧誘し、融資をする際に保険料、紹介料、信用度の確認、借入金データの抹消に伴う手数料等の名目で金銭を振り込ませ、融資は行わない振り込め詐欺の一種である。
実際の大手クレジット会社を名乗る事もある。
多重債務者や資金繰りに悩む中小企業の経営者等の借金返済に焦り冷静な判断ができなくなっているものが被害に遭う。一度支払うとさらに理由を変え二度、三度と請求してくるケースや、実際に数回融資をして融資額を増やしていき、その後、融資を断るケースがある。
貸します詐欺、紹介屋詐欺とも呼ばれることがある。
融資詐欺の事例
融資詐欺の事例を紹介。
郵便局OB運営を謳い金銭詐取した事件
実際の事件
「7人逮捕、大阪拠点に[郵便局OB運営]うたい」
(引用:毎日新聞2009/5/27)
「郵便局OBが運営」を謳い文句に融資を持ちかけ、手数料名目で客から現金を詐取したとして、大阪、兵庫両府県警は27日、大阪府を拠点に活動していたグループ7人を詐欺容疑で逮捕し、さらに1人の逮捕状を取った。被害者は全国に約7500人、被害総額は約2億2000万円に上るとみている。
貸金業の登録がないうえ、実際は郵便局OBもおらず、組織的な詐欺事件とみて全容解明を進める。
逮捕容疑は、08年12月~今年2月ごろ、京都市内の無職男性ら2人に対し、希望額を融資する意思がないのに手数料約9万8000円を振り込ませるなどした、としている。
数年前から全国の集合住宅に名刺大のチラシを投函。「郵便局を退職した老人たちで運営」「100万円まで、ある時払いの催促なし」などと勧誘していた。
連絡先の携帯電話にかけると、入会申込書が届き、担当者が「取引実績を重ねないと融資限度額が上がらない。初回の限度額は3万円。手数料などを引いた2万円を振り込むので3万円を返済して」などと説明。2回目以降は徐々に限度額を上げ、希望額を借りたい客が返済を繰り返すうち、「返済能力に疑問がある」と通告され、融資を受けられなくなる。
その後は担当者と連絡が取れず、手数料も戻らないという。申込書の返送先は東大阪市内の私書箱、返金先は北海道の女性名義の郵便口座などだった。
詐欺被害報告 貸します詐欺
情報提供:T.I.U.総合探偵社
相談事例:相談者許可OK、調査概要公開:ご依頼者様許可
融資するためには保証金が必要だと言われ、保証金を支払うと業者との連絡が取れなくなってしまった。
<相談内容 抜粋>
私は会社を経営しているのですが、資金繰りに困りFAXでチラシを送ってきた消費者金融F社に融資の申込みをしました。後日、F社からは
「500万まで融資出来ます」
との連絡がありました。また、
「融資を実行しますが10%の保証料が必要です。直ぐに当社に振り込んでください」
と言われました。焦っていた私は友人から借金して 指定口座に50万を振り込みました。これで直ぐに融資実行との事でしたが、しばらくするとまたF社から電話があり、
「信用状況の確認のためにもう50万円を一時的に振り込んでください。これは融資実行の際に一緒に返還されます。」
と言われました。
私にはさらに50万円を用意することはできませんでした。ですので、融資を諦め、保証金を返してくれるように頼みました。F社は後日保証金の返金をすると言いましたが、結局返金融資はされないまま、F社と連絡が取れなくなってしまいました。
特徴
経営難の企業にチラシを送り、融資をするには保証料が必要と言われ支払うが、さらに信用状況の確認の為と同額の支払を要求され融資を諦めるが保証金は返金されず、連絡も取れなくなった。
調査概要
既存の情報から現地調査を行ったところ、すでに会社は無くなっていたが。企業調査により登記の名称変更を行い会社を移転していることが判明した。企業資産は調査により本件補償を行うには十分であると判断し、法的手続きを弁護士を紹介し滞りなく実行した。
手続について
証拠整理 → 仮差押 → 本訴 →勝訴(確定判決) → 強制執行